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皮膚に対する東洋医学的な考え方

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前回は鍼灸のアトピーに対する考え方ということで、陰陽五行説を中心にお話しました。

前回記事:鍼灸のアトピーに対する東洋医学的な考え方①

今回はより深掘りをし、皮膚に対する考え方です。

他排泄器官としての皮膚

皮膚の機能は他にも排泄器官としての役割もあります。やはり東洋医学でいう「肺」の機能にも排泄と関係するものが含まれており、体内のいらないものを排泄してくれるのですが、それが皮膚症状として出る場合があります。
分かりやすいイメージですと乳児湿疹、乳児期のアトピーがあります。
まだ胃腸の消化吸収能力が弱く、きちんと口に入れた物が分解されにくい時期です。
便秘等もし易く、便としての排泄だけでは間に合わない分を皮膚症状として「排泄」しているとも考えられます。
このパターンのアトピーは1歳~2歳くらいで自然治癒する事があります。
乳児期に限らずそれ以降成人でも実際に皮膚からの排泄は重要で、微量ですが重金属等も排泄しています。
汗腺や脂腺の働きも身体にとってとても大切です。
「ニキビ」や「吹き出物」等も東洋医学では排泄の一つとして捉えます。

他皮膚の保護作用

生理学的にも皮膚は外部からの刺激や乾燥から保護する役割を担っていますが、東洋医学的にはさらに衛気(えき)という考え方があります。
この衛気は体表の保護、外邪といわれる外からの悪い気の侵入を防ぐ、皮膚や体毛を潤しツヤやハリを与える、発汗を調節して体温調節や外邪の除去を助ける、体温の維持等の作用があります。
この衛気が不足すると風邪をひきやすくなったり、アレルギー疾患にもなりやすくなってしまいます。
花粉症であったり、乾燥や気温等に影響されるアトピーの方がこの衛気が不足していると考えられます。

身体所見・治療対象としての皮膚

東洋医学では身体所見として皮膚の状態もチェックします。
皮膚の色、体温、乾燥もしくは汗ばんでいるか、皮膚自体の硬さや厚さ等を実際に見たり触ったりしてチェックします。
触って所見をみるというのは実際に皮膚を通してその人の身体の状態を把握する行為なのですが、レントゲンを撮ったり、実際に身体を切って中を見たりすることができないので、患者さんの身体の情報は皮膚・粘膜を通して集めていきます。
実際の治療の際も鍼灸院では鍼は皮膚の上から刺しますし、お灸も皮膚の上から行います。
つまり治療を行う際は必ず皮膚に刺激が加わり、皮膚を通して治療することになります。
それほど皮膚は身体の情報を反映する重要な身体所見の情報源であり、また実際に施術を行う治療部位・治療対象になります。

次回はアトピーのパターンごとの説明をしていきます。

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