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【早坂先生11回】夏のアトピー対策にシャワーを活用!

シャワー

夏の汗ばむ季節になると、アトピーが悪化することがあります。夏のアトピー悪化を防ぐには?

夏のアトピーの悪化とは?

夏の汗ばむ季節になると、アトピーが悪化することがあります。一般的に約8割のアトピー患者さんが夏に症状が悪化するとも言われています。特に汗のたまりやすい部位(肘の内側、膝の裏など)があっという間に悪化することがあります。関節の内側は、皮膚と皮膚が接触していて、汗ばむと汗がなかなか乾燥しにくくいつも汗が皮膚についた状態となります。

汗でアトピーが悪化するにはワケがあった!

以前から汗でアトピーが悪化することは知られており、汗のなんらかの成分が自らの皮膚にアレルギーを引き起こし、その結果としてアトピーが悪化するものと考えられていました。

そうした中、2013年に広島大学の研究グループは、アトピー患者の汗を詳細に分析したところ、「MGL-1304」というタンパク質が含まれていることを明らかにしました。このタンパク質は、普通に人の皮膚に広く付着している「M. globosa」というカビによって作り出されたものであり、このタンパク質が汗に溶け込んで体内に入ることでアレルギー反応を起こし、結果としてアトピー症状が悪化することを突き止めました。

つまり、夏のアトピーの悪化は、汗だけでなく、皮膚に普段から潜んでいるカビによって引き起こされるということが分かってきました。

夏はシャワーを大活用!

この研究結果によって夏のアトピーの悪化が、汗やカビによるアレルギーによるものと分かった訳ですが、その対応の基本は、アトピー悪化の原因となるアレルゲン(アレルギーの原因物質)に触れないこと、除去することです。

しかし、普段から皮膚にいるカビを完全に除去することは不可能ですし、夏にまったく汗をかかないようにするのも困難です。

その時、活用してもらいたいのはシャワーです。これまでも、夏はこまめにシャワーで汗を流すことがアトピー悪化の予防に重要ということが経験的には分かっていました。暑い外から帰宅した時、なにか体を動かして汗をかいたときなど、すぐにシャワーをあびて汗を流します。小さいお子さんなら幼稚園や保育所、学校から帰ったらまずはシャワーをざっと浴びるようにします。その都度石鹸を使う必要はありませんので、こまめにシャワーを浴びて汗を流すことがポイントです。ただし湯は42℃以上にしないこと。熱い湯でかゆみの原因物質ヒスタミンが作られることが分かっています。

1日何度もシャワーを浴びるのは面倒に思うこともあると思いますが、アトピーは1度悪化させると、もとの状態まで落ち着かせるまで手間と時間がかかりますので、悪くさせないことがポイントです。

夏は手軽なシャワーをどんどん活用して、アトピー悪化を事前に予防しましょう。

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