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【早坂先生第7回】お風呂上りの乾燥予防に保湿系入浴剤の活用を

入浴剤

冬の時期、特に皮膚の乾燥が気になる季節です。アトピーの方にとって、皮膚の清潔さは重要ですが、お風呂の入り方によってはかえって乾燥することも。入浴剤を上手に選んで保湿するという方法もあります。

お風呂は、さら湯のままでは皮膚は乾燥!

お風呂の入り方によっては、皮膚はむしろ乾燥するということは以前の記事でもお伝えした通りです。
この記事でのポイントは、「42℃を超える熱い風呂は避けること」でした。

しかし、ぬる湯であっても、特に冬はやはりお風呂上りに時間が経過すると乾燥してきます。
かといって、湯上りのスキンケアが大切なのは分かっていてもお風呂上りに全身に保湿クリームを塗るのはなかなか手間のいることです。

保湿に入浴剤を活用するという方法も

そこで、お風呂の時は入浴剤の活用をお勧めします。

入浴剤というと、温める、血流を良くする、といった効果を思い浮かべるかもしれません。しかし、実は、入浴剤には種類がたくさんあり、無機塩類系、炭酸ガス系(無機塩類の中の炭酸塩と有機酸を組み合わせたもの)、薬用植物(生薬類)系、酵素系、清涼系、スキンケア(保湿)系とさまざまです。

このうち、スキンケア系に分類される入浴剤は、特に肌荒れや保湿を目的とした成分を含んでいます。

保湿成分としては、以下のものが挙げられます。これらの成分を含んでいる場合、保湿効果をねらった入浴剤と考えてよいでしょう。

<保湿成分>

ホホバ油、液状ラノリン、グリセリン、カゼイン、ステアリルアルコール、オリーブ油、大豆油、流動パラフィン、白色ワセリン、プロピレングリコール、脱脂粉乳、スクワラン、海藻エキス、ハチミツ、ポリエチレングリコール、コメ胚芽油、 など

スキンケア系入浴剤の保湿の実力とは?

スキンケア系入浴剤によく用いられる保湿成分としてホホバ油があります。ホホバは亜熱帯地域に生育するシモンジア科の常緑低木で、その種子から抽出されるのがホホバ油です。
このホホバ油の保湿効果をみるために、ホホバ油を含む入浴剤を入れた湯と、入浴剤を入れない湯での41℃5分間の入浴による皮膚水分量の比較実験が報告されています。

結果は入浴後30分、60分、90分、120分のいずれもホホバ油入り入浴剤での入浴の方で皮膚水分量が約2倍程度と多く、ホホバ油入り入浴剤の保湿効果が示されました。
これは、浴後皮膚の表面にある角質層をホホバ油が覆うことにより水分蒸散を抑制し、水分保持能を高めるためと考えられています。

また、多くのスキンケア系入浴剤には、保湿成分以外に保温成分も含まれていますので、スキンケアと同時に温まりも期待できます。実際にこれらの入浴剤を入れて入浴してみると、肌がつるつるしっとりするのと同時にとても温まります。

スキンケアのことも考えて入浴剤も選びたいものです。

参考:日本浴用剤工業会ホームページ宍戸ら 日温気物医誌1989

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