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アトピーニュースを紐解く!九州大学が痒みの原因を究明!

痒み

アトピー性皮膚炎の方がなぜ辛いかというと、「かゆみ」があるからです。また、その「かゆみ」を劇的に止めるということがとても難しい上に、「掻く」という動作を止めることもほとんど困難なのです。「掻く」という動作は非常に原始的な行動で、寝ている間によく行われます。ですので、日中に「掻く」ということを我慢しても、意志の効かない夜は難しいのです。

掻くことの意味と働き

「掻く」という動作は「振り落とそう」という動作です。皮膚の上にある「敵」を「振り落とそう」という動作です。神経には自分でコントロールできる神経とコントロールできない神経があります。例えば「右手をあげる」ということは自分でコントロールできて、随意神経と言います。しかし「心臓を止める」ということは自分でコントロールできない、これを自律神経(不随意神経)といい、「掻く」という行動は自律神経も関与するので止められないということになります。

痒みを止めるには

痒みは痛みよりも辛いともいいます。「痒すぎて、痒い身体の部位を切り離したい」とまでおっしゃる方さえいます。掻いて症状は悪化するので自己嫌悪に陥ることもある。家族に「貴女が掻くのが悪い」と注意されることもよくある。

それでは、その痒みを止める薬が一体どれだけあるのでしょうか?

痒みは神経で感じる感覚ですから、痒みを止めるために使われる薬は飲み薬です。「抗アレルギー剤」「抗ヒスタミン剤」と呼ばれるものです。「抗アレルギー」を文字って、「アレ〜〜」とか、「ア〜〜」、という名前がついていたりします。いわゆる花粉症で使われる薬です。第一世代・第二世代などがあり特徴が色々とあります。一日一回のもの二回のもの、眠気の強いもの弱いもの、腎臓に負担がかかりにくいものなど。しかし、正直大きな差はありません

それではもっと痒みを強力に抑えるものはないのかというと、「ステロイド」という飲み薬があります。内臓の疾患である場合は副作用よりも利点が大きいので大変良い薬であることも多いのですが、副作用が色々とありまして、アトピー性皮膚炎の患者さんにはほとんど使用することはありません。結論として、かゆみを止める特効薬が何よりも必要であるわけです。

九州大学が痒みの原因を究明

そこで、アトピー性皮膚炎の痒みのメカニズムを研究は日々行われているのですが、九州大学の研究グループがアトピー性皮膚炎の痒みは脊髄の中で「アストロサイト」という細胞が長気に渡り活性化していることを突き止めました。さらにそのアストロサイトの活性を促す「STAT3」というタンパク質が働いていることも発見し、昨年7月に米医学誌に発表を行いました。さらにこの「STAT3」の働きを抑制することで、アストロサイトの活性化・掻くという行動が共に抑えられることがわかったのです。また、「STAT3」の他に痒みを増強する「リポカリン2」というタンパク質も突き止めました。

この研究結果により、今後痒みを抑えることへの治療がかなり進んだと言えるでしょう。

痒いことにより皮膚を掻き、皮膚状態を悪化させ、負の連鎖を引き起こすアトピー性皮膚炎。
痒みを抑える新薬が開発されれば、アトピー性皮膚炎の治療は確実に前進するでしょう。
今後の研究に期待が持てます。

【参考】
九州大学プレスリリース

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