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アトピー性皮膚炎の再発率を劇的に下げるTARC(ターク)とは?

TARC

アトピー性皮膚炎の再発率を劇的に減らすことができる検査方法があることをご存じですか?外来で患者さまとお話をしていると、「アトピー性皮膚炎に血液検査の指標があるんですか?」とおっしゃられる方々がまだまだ多いのに驚きます。今回はその検査についてご説明させて頂きます。

これまでの診断基準

アトピー性皮膚炎の治療の指標として、今までは見た目だけで評価していました。簡単に言えば、見た目の皮膚が「荒れていない」「赤みがない」といった状態を治癒した状態としていたということです。しかし、「見た目で皮膚が正常」というのはどういった状態なのかというのはなかなか専門家でないとわかりにくく、ご家族や本人もどの程度で治ったと評価していいものか、どの程度で治療をやめていいのかと迷ったものです。治ったと思って治療をやめるとすぐに再発するということも多く、治ったと思って治療をやめたのに、どうしてぶり返してしまうのだろうということでアトピー性皮膚炎の治療が行いづらかったのです。

TARC(ターク)検査の登場

近年になり、良くなっているように見えても見えない炎症があり、見えない炎症がなくなるまで治療をしないとアトピー性皮膚炎がぶり返す、逆にいえば、見えない炎症が良くなるまで治療をすればアトピー性皮膚炎がぶり返す可能性がとても低くなるということがわかりました。また、それを数値で計ることができるようになりました。その検査方法をTARC(ターク)検査といいます。このTARC検査での値の高さがアトピー性皮膚炎の重症度とほぼ一致することから、現在ではとても有用なアトピー性皮膚炎の検査方法とされています。

TARCは現在のアトピー性皮膚炎の状態を知ることができます。アレルギー検査として有名な、ホコリ・ダニ・カビ・スギ花粉・・・といったアレルギーの血液検査(IgE)に関してはご存じの方も多いと思いますが、これは、アレルギーの体質を調べているだけで、現在の皮膚状態を知ることはできません。

ですから、アトピー性皮膚炎の治療をやめていいかの指標を数値で簡単にわかることができるようになったTARCの登場は画期的なことです。今まで、治療を真面目に行っていても症状をぶり返すことを繰り返す患者さんに、医師も患者さんも非常に悩んだものでした。患者さんは、「治療をしていてもぶり返す」「薬を塗っているときだけ良くなるけれども薬をやめられない」などと表現しました。症状が数値化されることで、アトピー性皮膚炎の治療をやめるタイミングや現在の状態がわかるようになり、患者さんの負担が減って、再発率を劇的に減らすことができるようになりました。

TARCの正常値

●正常値

成人:450pg/mL以下
小児:743pg/mL以下

重症度

●700pg/mL未満・・・軽症
●700pg/mL以上・・・中等症以上で、重症な方は1万pg/mL以上あることもあります。

TARC検査の費用

健康保険も適応になっており、月1回受けることができ、3割負担の場合1,030円程度で受けることができます。
結果は1週間程度でわかりますので、アトピー性皮膚炎の方は是非とも病院へ行かれた際に定期的に採血をなさってください。

こちらの記事はアトピー動画にてもご説明しておりますので、合わせて是非ご参考になさってください。
【しのぶ先生アトピーCh.】TARCって何?

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