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【久田先生第5回】アレルギー性鼻炎とアトピー性皮膚炎

アレルギー性鼻炎

皆さん、こんにちは。今年も、もう師走になってしまいました。これから、忘年会、クリスマス、大みそかと色々と楽しいイベントが目白押しですね!
さて、このコラムも節目の第5回を迎えることができました。
5回目は睡眠からテーマが外れますが、「アレルギー性鼻炎とアトピー性皮膚炎」というテーマでお話しさせていただきます。

アレルギー性鼻炎の疫学

日本での有病率は、通年性アレルギー性鼻炎で10%以上、季節性アレルギー性鼻炎では15%以上と報告されています。
気管支喘息との関連も深く、喘息患者さんの約80%が鼻炎を合併していると言われています。逆に、アレルギー性鼻炎の患者さんでは気管支喘息が30%、アトピー性皮膚炎が20%位合併すると報告されています。ですから、アレルギー性鼻炎だけでなく合併症の治療も並行して行っていくことが大切だと思われます。

アレルギー性鼻炎の診断

まずはなんといっても症状を含めた問診が大切です。

①鼻漏、鼻閉、くしゃみ、目の痒みなどがないか?
②症状が出始めてからの期間
③鼻炎症状の日常生活への影響度
④季節性があるのか?食べ物や薬にアレルギーはないか?
⑤鼻炎の他に、喘息やアトピー性皮膚炎などの病気がないか?

などを細かく聞いていきます。

その上で鼻粘膜の外観や閉塞度を鼻鏡でみたり、鼻水の中の好酸球数を測ったりします。
また血液検査でも免疫グロブリンであるIgEやアレルギーを起こすと思われるダニやスギ、ハウスダストなどを含めた血液検査をすることもできますから、それらの検査を組み合わせて診断していきます。さらに詳しい検査は、皮膚科でプリックテストやスクラッチテストと呼ばれる検査をする事もあります。

花粉症

季節性アレルギー性鼻炎の多くはいわゆる「花粉症」と呼ばれているものです。なぜ季節性になるかと言えば、花粉が飛ぶ時期が決まっているからなんですね。それを表1で見てみましょう。するとスギだけではなくて、こんなに沢山の花粉が飛散していることが分かりますね。ですから、知らず知らずのうちに色々な花粉に感作されてしまって発症している可能性があります。花粉症は春だけではなく、秋にもありますし、イネ科の花粉に反応があれば、ほぼ通年性と言っていいでしょう。

【表1】花粉カレンダー
花粉カレンダー

口腔アレルギー(OAS:Oral allergy syndrome:とは)

口腔アレルギー症候群(OAS)とは花粉症の人に合併する疾患です。花粉症の患者さんで、果物や野菜を食べて、口・のど・唇のかゆみやピリピリ感などのアレルギー症状を起こす人がいます。この事を‘口腔アレルギー症候群(OAS)’といい、花粉と食物に存在する共通のアレルゲン(タンパク構造)による、食物アレルギーの一種です。カバノキ科(ハンノキ・シラカンバ)花粉に感作されている患者さんのほとんどが、果実、野菜、ナッツ類と類似するアレルゲンに特異的IgEを持っているため、多くがOASを示します。

口腔アレルギーの症状

多くは食後、15分以内に、口腔・咽頭粘膜・口唇の痒み、ピリピリ感、腫れなどの症状が生じます。それ以外にも、下痢・腹痛、鼻水、結膜充血、蕁麻疹、湿疹、喘息など、様々な症状を起こすこともあります。稀にアナフィラキシーショックを起こすこともある為、注意が必要です

【表2】
口腔アレルギーを起こす可能性があり、花粉との関連が報告されている食物(野菜・果物・ナッツ)
口腔アレルギー

アレルギー性鼻炎の治療

①抗原の回避

まずは抗原の回避です。それが花粉なのか、ダニなのか、ハウスダストなのかその他の抗原によるものなのかによって対応が変わってきます。きちんと掃除機をかけたり、布団を干したりする事は日常生活で当たり前の事ですけどね。

②薬物治療

薬物治療としては、経口抗ヒスタミン薬、経口抗ロイコトリエン拮抗薬、点鼻薬などがあります。最近は薬局でもアレグラ®が買えるようになりましたが、市販で買うと高いですから病院で処方してもらった方がベターでしょう。重症の場合は、ステロイド剤を併用する事もあります。

以上、アレルギー性鼻炎について概略をお話ししました。他にも最近分かってきた事も沢山ありますので今後追加でお話ししていきたいと思います。

それではEnjoy Happy Christmas&Happy New Year!
また来年も宜しくお願い致します。

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